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■豊胸手術後の授乳

豊胸手術後に授乳をする可能性がある女性は、そのリスクについても考えておく必要があります。

豊胸手術が授乳に影響を与えるかどうかについては様々な議論があります。「豊胸手術により母乳の出が悪くなるリスクが高まる」という研究報告もありますが、まだ、完全に答えが出たとは言えない状況にあります。

しかし、理論的には、豊胸手術により神経や乳管がカットされるなどの影響を受けるかどうかが重要になります。

●母乳が出なくなる理由

十分な母乳が出ない理由は様々です。

十分な量の母乳は作られているが、乳管にダメージがあって乳首まで母乳が運ばれていないかもしれません。

また、乳首や乳輪の神経がダメージを受けていて母乳を作るところに影響を与えているかもしれません。赤ちゃんがお乳を吸うと、シグナルは脳に送られて、2つの重要なホルモンを放出します。これらの2つのホルモン(prolactinとoxytocin)は、母乳を作り、放出する命令を出します。もし神経がダメージを受けていると、このシグナルは減るかもしくは全く無くなってしまいます。

●豊胸バッグの挿入方法の違いによる影響

豊胸バックの挿入方法によっては、神経や乳管に影響を与える可能性があります。

豊胸バッグを挿入するには主に4つの方法があります。

1つ目は、乳輪の周りを切開する方法です。この場合、傷跡は目立ちにくいですが、感覚が無くなる事があります。

2つ目は、乳輪上を切開する方法です。この方法は瘢痕化を起こしにくいので、主にアジア系の女性に用いられます。

これらの方法では、乳管や神経の一部を切ってしまう恐れがあります。その結果、授乳に問題を起こす可能性が高くなります。

3つ目の方法は、胸の直ぐ下を切開して、豊胸バッグを乳房組織の直ぐ下、筋肉壁の直ぐ上に挿入する方法です。この方法は、乳管や神経にダメージを与えることなく豊胸バッグを挿入しますが、傷が目立ちやすく、ブラジャーによって傷が刺激されます。

4つ目の方法は、脇の下に切開を作って挿入する方法です。この方法は傷が目立ちにくく、乳房組織に影響を与えません。従って、授乳にも影響はありません。

■医師に授乳の意思をしっかりと伝える

上記の他にも、シリコンバッグの場合は、内容物が漏出した場合のリスクも考える必要があります。

大切なのは、手術を受ける前に主治医に”将来的に授乳をしたい”という意思をしっかりと伝える事です。その上で疑問や適した手術方法を選択することが重要です。「何も心配ありません。」の一言で済ますような医師の執刀を受けるのは、考え直した方が良いと思います。

また、授乳に関して不安な点はAskDoctors を利用して専門医に尋ねてみましょう。利用をするには会員登録が必要ですが、産婦人科医の立場から違った視点の意見をもらえるかも知れません。会員登録はこちらから。

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